『ダレニモイワナイデ』ファーストインプレッション

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真野恵里菜さんの2ndアルバム【More Friends】に
KANさんが作詞作曲で楽曲提供した
『ダレニモイワナイデ』
iTMSでダウンロード購入。

爽やかっこいいラテンポップで
インストはピアノとブラスが全体を支えます。

もともとKANさん自身の曲として
メロディを作っていたそうですが、
これをまのえりスタイルに作り替え。
少しフランソワーズな
地に着かないテンションコードと
音が重なり過ぎないブラスが
心地好いです。

もし今のKANさんが歌うならば、
キーやアレンジは共に重めになるのでしょう。
それにしても爽やか過ぎかも?(^-^)

メロディが上下しない部分と
メロディが上下する部分のメリハリが
効いていて、それぞれを繋ぐ部分に
ブラスが動き回る。

ここまではセオリー通りだけど
実はブラスの旋律はほぼ全て違うという
KANさんらしいこだわり。そして
いつものKANさんならストリングスで
書きそうな旋律の数々の応酬。
これをたいせいさんが上手く昇華。

メロディが上下しないフレーズがある曲って、
他の曲にどうしても似てしまうリスクがあるから
一番難しいんですけど、
すごいなあ、コード進行を駆使すると
こんなにちゃんとユニーク(独特)な
旋律になってるんよなあ。
勉強になります。

歌詞は今回はKANさんが書かれたのですが
いいですね〜、歌唱法ふくめて
KANさんのやりたい放題で(笑)

清純派アイドルの歌う曲の歌詞は
男性作家が書くほうが文字通り【偶像】を
作りだしやすい(歌詞の内容的に)から良いなあ。

もちろんアイドルに現実路線の曲
を歌ってもらうなら女性作家ですけども。なんだかんだ言って、そういう曲なら
100の取材よりも1の経験が
モノをいいますからね。

なんというか、80年代に僕が抱いた
「なんでアイドルの曲は男性作詞家の作品が
多いんだろう」という、基本的な疑問が
今回ようやくすっきり解決した感じです。

時間切れなので最後にひとこと。
この曲で一番、おお〜、と思ったのは
【どっかいっちゃう】という表現。
歌う曲と人によってこうも印象が変わる
のかと実感しました。

そう、対比しているのは
KANさんの『ピーナッツ』です。
あんな寂しい切ない【どっかいっちゃう】と
真野さんの今回のかわいい冗談めいた
【どっかいっちゃう】。
いやはや参った。

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