人間は1つのことにしか焦点を合わせられない

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昨日から、KANさん自身が言及している作曲方法で、

「頭の中ですでにすべての楽器が鳴っている」

ことの凄さをなんとか説明できないかと
がんばっていますが、その続きです。

頭の中で音楽を思い浮かべるとき、
どうしても真の意味で同時に複数の楽器を
奏でることが困難な理由は、
人間は普通、1つのことにしか焦点を合わせられない
というところに行き着きます。

視覚でいうと、
何かに焦点を合わせている状態のとき、
周囲は景色はぼんやりと意識できていても、
その周囲の「色」「形」「大きさ」といった
情報を細かく認識しようとすると、
今度はもともと焦点を合わせていた方の物体が
おろそかになってしまう。

聴覚、特に音楽でいうと、
何かの楽器に焦点を合わせている状態のとき、
周囲の音はぼんやりと意識できていても、
その周囲の「音色」「音量」「音程」といった
情報を細かく認識しようとすると、
今度はもともと焦点を合わせていた方の楽器が
おろそかになってしまう。

どんな音楽を聴いていても、
少なからずこういうメカニズムになっている
はずなんです。
特徴のある主旋律、時にハッとする副旋律、
お気に入りのフレーズ・・・
それらのタイミングでは、知らずのうちに
焦点がそちらに合っていて、周囲は
実はおそろかになっているんです。

だから、普通の人が
作曲するときについても、同じこと。
自分が旋律を作っている
メインの楽器に焦点を合わせているときに、
周囲でどんな楽器がどのような音を鳴らして
いるのかも含めて、同時に認識しながら
頭の中で思い浮かべられるのは、
相当困難なことなのだと思っています。

だからこそ、KANさんが頭の中でやっている
ようなことを、シーケンサーの力を借りて、
一つ一つの楽器のパートを徐々に重ね合わせてから、
組立て完了した状態を鳴らすことで、
実現せざるを得ないのです。

あ、15分経過しました。
申し訳ありませんが、時間切れです。

次回は、
じゃあ、どうやったら頭の中で
同時に全部の楽器を鳴らしながら作曲できるかを
突き詰めてみたいと思います。

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