典型的アイドルポップス

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Architect of Music: [ラララ-ソソソ]典型的アイドルポップス
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KANさんが作曲提供した12/13リリース、
真野恵里菜さんの『ラララ-ソソソ』の感想です。

【典型的アイドルポップス】、いや、そんなに単純に
済ませてはならない要素がたくさん詰め込まれた
切ないポップス。そう思います。

わかりやすいところで、誰もが唸るのは
ラララ-ソソソ』という曲名が、サビの歌詞として使われたときに
「情景描写」として一気に視界が拡がっていくような効果があり、
絶妙な部分に使われているという点。

そして、ほんとに『ラララ』と『ソソソ』は、
メロディーも階名でいうところの『ラララ』『ソソソ』になっている点。
この部分は歌詞が先だったのか曲が先だったのか、
はたまたタイトルが先だったのか、興味深いです。

たとえばKANさんの名曲『Songwriter』でいえば
サビの後半の『ラララーラララーラ』という部分が
階名も『ラ』だけで出来上がっているか?
というと実際は『ソソソーラファミーファ』であり、
歌詞は『ラ』と歌いながらも『ラ』は1つしか出てこない。
そういうことです(なんと強引な)。

わかりました、じゃあもうひとつ。
たとえばKANさんの名曲『まゆみ』でいえば
Aメロ最初の『まゆみ』という部分が
階名も『マ』『ユ』『ミ』になっているか?
というと実際は『ミミソ』であり、
歌詞は『マユミ』と歌いながらも
『ミ』じゃないところが『ミ』になっていて
『ミ』であるところが『ミ』になっていない。
そういうことです(もはや意味不明)。

歌詞は【三つ編み】がキーワードで、
ほどけたりほどいたりすることで感情も表現。
こういう巧みな歌詞に最近とても飢えています。
三浦徳子さんだからこその歌詞を味わえます。

前奏・間奏・後奏で使われている後半のコード進行が
実はなんとなくミスチルの「tomorrow never knows
っぽいのもご愛嬌。

Aメロは難しいリズムはなく8分音符中心で頑なに構成されているのに、
サビはこれも頑なに「ターンタターンタターン、タタタタ」の繰り返しで攻める、
というのも、単純そうな構成に見えて、すごく難しいはずです。

もっというと、AメロとA’メロは、まったく同じように見えて、
実はA’メロのコード進行はとてもいじってあってこれまた絶妙。
サビのコード進行も、前半は王道ポップス的に降りていくも
後半は日本人の琴線に触れる系のコードで感情を吊り上げる。

なによりすごい、と思うのが、
Aメロの最初のメロディーと
サビの最後のメロディーが
全く同じってことです。
これは両方の歌詞に【三つ編み】を入れていることから
完全な計算なんだと思います。
なかなかすんなりとできることじゃないです。

また、ピアノ部分を聴いていると
たとえばAメロの8分音符連打は
【4つめと8つめはテヌートでそれ以外はスタッカートで!】
とか指導受けてたんだろな〜って
想像できるような仕上がりです♪

全体的に真野さんの声にめちゃマッチした曲調で、
歌詞も純粋な女学生(古い言い方だ)にしか歌えない。
やっぱりこれ、真野さんにしか出せない味だなあ、と
聴き入ってしまいます。

でも、これを作曲したKANさんが歌うと、
実は「松本いや」の「センチメンタル17歳」ばりに似合いそうなきも
しなくもない(笑)

でも個人的に感じた印象は
若かりし頃の斉藤由貴かな?

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